![]() |
![]() |
◇1999&2000年の2回、ペットシッターの先進国である米国に渡り、実体験を積んだお話しです。◇
| 南サンフランシスコのイエローページを見てみると、ペットシッターの仕事をしている人は、30件位はあるでしょうか。地域の広さの割にはそれほど多くはないという印象。個人でしている人もいれば、組織化している団体もあるようです。 さて、今日はペットシッターのラモナさんを師匠に、シッティングの体験をする日。7月の中旬で、夏だというのに肌寒いサンフランシスコ。どんな1日となりますか。 彼女は、この仕事をして10年が経とうとしています。まさしくベテランですね。個人単位で仕事をして、けして人を雇ったりはしません。法人化してこの仕事を大きくするつもりもなく、シッターの仕事はクライアント(飼い主)との個人的な信頼関係から成り立っていることが重要と考え、システム化を好まないのです。あくまでもシッターと顧客、そして動物とのよい関係を第一にしているのだそうです。 扱っている動物は、犬・猫・鳥の3種類。犬は、シッティングとウォークでは別の仕事。犬と公園を散歩するのが一番楽しい時間と言う、根っからの動物好きです。 |
|
| Golden Gate Park にて、 秋田犬のTomoとビーグルのthiitoを連れて |
|
| 広い道路、そしてハイウェイで構成されたこの国の交通機関の主流はやはり、クルマ。距離はかなりあると思われる各顧客の家へ早朝、愛車のダッヂ・キャラバン使って廻っていきます。 着いたのはちょっとアンティークなデザインの一軒家でした。中には、ジャーマン・ショート・ポインターのココと、スプリングセッターのマックス君が待っています。この子達は、飼い主に子供(人間の)が出来たので、そちらに忙しなり、代わりにラモナさんが朝と夕にご飯&散歩をしています。「引っ張る力が強く、散歩になると嬉しくて大騒ぎなので大変よ」、と言われ行ったのですが、思ったよりもぜんぜん躾のいい子で、なんの問題もなくウォーキングは出来たのでした。丘陵の地形が多いここサンフランシスコ、丘の上の風のとても強い住宅地の道路をしっかりと40分程歩きます。そして、帰るとゴハンの時間。決められたドッグフードを与え、しばし相手をしてやり、帰りはちょっと寂しい気分です。 それが終わると、ティートのお迎え。この子はラモナさんがまだ幼犬だった頃から面倒を見ている五歳のビーグルで、とてもフレンドリーな可愛い子です。テラスから海が一望できる家の台所に待っていました。猫のサーシャとじゃれています。食いしん坊は生まれた時からだそうで、なにより食べることが好き。散歩の後のおやつが何よりの楽しみです。 |
|
| もう一軒、秋田犬のトモをピックアップ。散歩していると「アキータ!」とよく言われるほど有名な種類のようで、アメリカ人には受けがいい彼は、とても利発かつ穏やかな犬です。ティートといつも一緒に散歩をします。 ゴールデンゲートパークへトモとティートを連れて、ドックウォーキングへ。今日は日曜日ということもあって、沢山の犬達と遭遇します。預かっている犬たちは、交差点の手前では必ず一回ステイをさせることを憶えさせ、安全にも配慮しています。広い公園には必ずといってもいい程、ドッグラン(囲われたスペースで犬達がノーリードで遊べる空間)があって、そこは勿論無料。羨ましい限りです。でも、この中では犬達は臭いばかりをかいで運動にはならないと、ラモナさんは利用しないとのこと。沢山の犬を預かるシッターの中には、ここへ犬を放して、「散歩終了」という手抜きもあるとか。 散歩が終わると、お水とお約束のおやつを与えます。トモのリードと一緒に連結して歩いたティート。歩幅が違うので、早歩きとなり運動も十分にできたようです。満足な顔と美味しそうなおやつ。幸せなひとときですね。 |
|
| 公園のドックランに立っている看板 休日は愛犬家たちで賑わっています。 |
|
| この経験を通して一貫して思うのは、シッターとしての「プロ意識」とは何かということです。言葉には出なくても、彼女の無意識のうちに動物に対しての接し方の上手さに感心するばかり。シッターをするにあたって、「ペットを飼う」という経験は勿論役に立つわけですが、それだけではこの仕事にはつけません。動物が本当に好きなこと、動作や表情から状態を推測する能力、顧客に対して本当に信頼のおけるシッターとなり得るのは容易ではないと感じたのでした。 | |